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詩説「100円玉 缶コーラ」
なんて暑苦しいんだ 夏ってやつは
汗をかいた 缶コーラが 物語っていた
蚊の野郎は 動きが がぜん良くなりやがる
暑さで倒れる前に スイカ食おうぜ
タネ飛ばしてさ
夏の暑さも スイカの種も 汗かいたコーラも
カブトムシ追いかけてた あの日に
地位も名誉も お給料もなく
友と 遊ぶ 事が仕事だった 僕らの 全てが
夏の暑さのように 無駄に感じる 大人といういま
もういちど 人生 振り返ってみようか

セミが クワガタが 宝の山だった あの頃
自転車が 僕らの 相棒 そう 今じゃ・・・
不便さの中に 僕らの全てが 輝いていた
友情が 軽薄さに 愛情が わがままに
何もかもが すり替えられていく 歳と共に
夏の暑さに 寒さを 冬の寒さに 夏を 求め
あるがままに 生きることを忘れている僕ら
もういちど いう 僕らまだ手遅れになる前に
この 哀しき 大人システム を 見直してみる必要が
人生の ありかたを もう少し ていねいに
なんてクソッタレな いや、まだマシかな
昔を懐かしんでいられるだけ
そこで俺はまた 自販機の缶コーラが
100円玉で買えた 時代を思い出すように

その缶を 愛おしく めでていた
なんて暑苦しい夏だと コーラが叫ぶように
抜けていく炭酸とともに
なんて暑苦しいんだ 夏ってやつはッ!
まるであの日の 僕らのように
汗をかいていた 缶コーラに 炭酸の弾ける音が響いていた
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