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詩説「命日」

詩説「命日

僕はここにいる と叫びたい

それが どこなのかも
証明できずに

僕は 彷徨っていた

僕はここにいるよ

あの日の友に
そして自分自身に 告げるように

僕は ため息をつくと

悲しくもないのに
涙を 浮かべかけていた

なぜ?

気づくと 今日が
奴の命日であることに 驚いていた

僕がどこにいるのか さえ
あたふた めいていると

奴が・・・ヤツの・・・

思い出という 残酷な
そして
何よりも 大切な 宝物の日々に

感謝しながら やつを弔うように

下手くそな ギターを 
真剣に 弔うように 弾いてみた

永遠の そして 今でも
友であると 信じて

俺は 歩き続ける

お前の居る 場所まで
辿り着けることを 信じているから

また 会えるよな

そう 語りかけるように
夜空の 満月が

何も言わずに光っていた。

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