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詩「風が呼ぶ声」
静かに木々が揺れている
閑静な住宅街
蝉ひとつ 鳴く前の春下がり
カエルの合唱でさえ
オルゴールとともに 都市に消えゆく
聞こえないかい?
風が呼ぶ声を
梅雨明け前の
しめった アスファルトが
冷却ファンのように 気温を下げる
クドいようだが
聞こえないかい?
風が呼ぶ声を
夜空に星ひとつ無い
こんな夜だ
カエルの合唱聞かせてほしい
夕焼けトンボ だ かえろかな
諸行無常な 世の中で
変わらぬものも あると信じたい
そうクドクドしいが
聞こえないかい
風が呼ぶ声を、そう、言うだろ
こたえは風の中に・・・あるってね!
聞こえないんだ 風が呼ぶ声が。
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