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詩「ねこ・覚えていますか?」

ねこ・覚えていますか?

人を信用している猫だった、変わった猫だった

一度だけ 無条件で 猫にモテた事がある
アルバイト、新聞配達のプレハブの入り口

その子猫は ニャァとなくなり
すり寄ってくるのであったが

これがどんなに貴重な事だか
猫と暮らしたことのなかった
あの日の僕は気づく事もなくその子を遠ざけた

それ以降 他の猫と会っても暮らしても
お母さんだと 思い込む ヒヨコのように
寄ってくる猫は 一度として ない事を思い出す。

変わった子猫だった・・・許して欲しい。
そして 抱きしめて 君と 暮らせるのなら・・・。

人を疑わぬ 君の愛に 僕の胸の鼓動が加速する

ねこ・覚えていますか?

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