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詩説「ディア・マイ フレンド」

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詩説「ディア・マイ フレンド」

あいつは 言っていた
夢に生きると 国を捨て 旅立った

時折 くる エアメールからは

さまざまな国 人々映る写真とお前
君は 出世のレールを捨てて 旅立った

自分を見つめ直す いい機会だと
笑顔で語る 奴に 少し 嫉妬してたんだ

手紙のラストに 桜が恋しい の一言

君は 本当に国を捨てたのか
そんなはずないぜ

お前の愛する 桜の木は 日本の心さ
お前は 国はなれても 日本人 だと誇れよ

いつか 国に帰ったら 一杯やろうか

会いたいぜッ きっとお前も 同じだと思う

全てを捨てた お前が
何を手にしたのか 教えて欲しい

片道切符 走らせた あの日のお前が懐かしい

あいつは 言っていた
この国は 大切なものを 無くしてしまった と

いつか 国に帰ったら 一杯やろうか

もう俺たち 老け込んだろう


お前が 異国で 幸せなことを願う

この俺の 手紙は 差し出す 家もないお前に

届くと信じている

桜という日本に お前が いつか帰ってくる

その日まで また会おう 親愛なる友へ

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