0

詩説「幸せの青い鳥」

詩説「幸せの青い鳥」

懐かしい 君を探す
街に置き忘れて 泣いている君

ぼくの 手を 握りな 一緒に 歩こうよ
君は不思議そうに 手を握り返した

さあ、もう 泣かないで
ボクと一緒に 探そうよ 幸せの青い鳥

君は 嬉しそうに 笑顔浮かべていった
うん

ボクも嬉しくて 笑い返した
二人で 街を 歩いてみる

街に流れる 流行りの歌が
僕らに 語りかけてきた

少年のぼくに 君が不安な顔を見せる
大丈夫だよ と 手を握る ぼく

街を歩くと 夏祭り 何か食べようか
でも、ボクお金・・・と君が

任せて、おっちゃん 僕らに 焼きそば二つ
ここの オジサン 顔見知りなんだ!!

お腹空いてるよね・・・うん。

二人で 焼きそばを食べながら
未来に 夢に 少年の僕らは 語り合った

ふたり の 少年 の 輝く瞳に
出店の オジサンは かき氷 を 持ってきた

少年よ大志を抱け!!ゆっくり食べな。

ぼくらは 嬉しくて オジサンのいう
少年よ・・・なんとか、がなんなのか
わからずに 食べる かき氷で
頭がキーン と した。

そして
頭の上に 伸びる松の木の 枝の幹に

幸せの青い鳥が 止まっていることに
僕らは 知らなかった。

僕らは なぜ ここにいるのか 忘れて
学校の悪口や 好きな女の子の 話に花を咲かせ

もう帰ろうか
そういうと 君は 涙を浮かべ

また会いたいな そう 呟いた
ボクは いった 君はもう 大丈夫だよ

幸せの青い鳥は 見つかったね
君の未来が 輝くことを 願っているから。

そういうと ボクは 少年から
いま この文章を 書き記す 自分の机の上に

書き記す 詩の題名が
幸せの青い鳥 であることに 気付き

瞳からは なぜか 涙が流れている 自分に
年老いても 涙腺は 枯れぬものか

と 我に帰り 幸せの青い鳥 の詩説を書き上げた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です