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詩説「蜃気楼」

詩説「蜃気楼」

夏休みに 走り回った
あの日の友が

いつまでも 少年のままで

きっともう 蜃気楼のように

いまの僕と同じように
老けた ジジイなんだろうね

僕を追いかける 少年の誰かが

僕に 少年のままの
懐かしさを 求めるもの なんだね

セミの声を聞くたびに
少年に帰れるのは
宝箱 開ける鍵 みたい だね

少年を生きた 幼き宝石箱には
何も入っていないのかもしれない

夏休みに 過ごした
友との 思い出が

どんな勉学よりも
自分の 心を 育て
高めてくれるものだろう と

誰一人として
あの日の 少年が
心の中にしか いない 切なさ

僕は 生きているよ
13という 若さで
旅立たなければ ならなかった
忘れられぬ 友の 魂が

詩を辿る ように 語りかけてみる
返事はない ただの しかばねの ようだ

などと ふざけられるほど
気をおかない あいつだから

安心して バカだったね 僕ら

宝箱に 鍵をかけて
また 冒険に出かけようよ

冒険の書が 呪いで消えぬように
パスワードが違います と

言われても 困るよね
確かに生きた 少年たちの

蜃気楼のような オアシスの

冒険に乾杯。

2 thoughts on “詩説「蜃気楼」”

    • I’m glad if enjoy my poetry please.
      I am away from poem now,
      I write poetry again maybe yes
      Thank you for comment From to be not good English me.
      I’m glad… ^^)/ realy… thanks…

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